思い出し?

2004年10月8日 恋愛
高校生のとき憧れの先輩がいて、その先輩との会話・情報を書くために日記を書いていた。挨拶したその日は朝からずーっとニヤニヤしてて、その後1週間は余韻で過ごせた。2年生になり、その先輩が卒業してしまってからは、全く書かなくなってしまった。

大学に入って、予定は書くようになった。しかしやっぱり日記をきちんとつけるのは彼氏がいる間だけな様な気がする。その人との会話、そのとき感じた気持ち、一語一句もらすまいと思って書くのだろう。でも、そのときの気持ちというのは書かなくてもずーっと覚えているものである。

私は恋をすると変わる。彼氏ができるとと言ったほうがいいのかもしれない。きっと世界中の人が変わるんだろう。自分ではあまり意識していないのだが表情が違うらしい。その人を見る目がとても優しく、その人のことを話す口調がとても穏やかで、今ままでの私を知っていた人はその変化に相当驚いたらしい。知人の言葉を借りれば、

「あんたもあんなふうになれれんね。」

失礼な。と思ったが、いつも冷静沈着な私が羽目をはずす姿がとても意外だったらしい。私としては羽目をはずした覚えはなかったのだが、浮き足立つだけで十分なインパクトだったらしい。最近はその変化が全く見られず、私の知ってる蒼じゃないと不評だったはずの姿を久しぶりに見たいという人も多い(笑)

好きな人がいて、その人も自分のことを好きでいてくれる。自分に自信のない人間が初めて血縁関係のない人の前で素顔がみせれた。私は本でも漫画でもドラマでもよく泣くし、目の前で泣かれると、もらい泣きせずにはいられない。それなのに他人の前で悩みを相談することはあっても涙を流したことは一回もなかった。それは人を信用していないということではないが、感情をセーブしていたのだと思う。それが人と付き合って初めて私は涙を流せた。これは私にはすごい進歩だった。

最初に大事な人に見せた涙は悔し涙だった。自分の中では頑張ってたことをある人に否定された。他の人からその話を聞いても悔しさや腹立たしさを感じたと思う。でも、他でもない自分が安心できる相手だったからこそ、弱さが出てしまったんだと思う。自分のことで人に涙をみせれるなんて、というか自分でセーブできない涙があるなんて思わなかった。泣きたくないのに涙が出るなんて知らなかった。彼の言ってくれた「オレはひいき目を抜いて、ちゃんとお前が頑張っているのを分かってるから。」という言葉が余計に涙を誘った。一生懸命私の涙を止めようとしてくれる彼の気持ちがうれしくて、申し訳なくて。その日の夜、彼からのメールには「今日、初めて涙をみせてくれたね。・・・」と書いてあった。女の子の涙なんか慣れていると思っていたのに彼にとっても大事件だったんだと思ったら、ちょっと嬉しかったのを覚えている。

親友に初めて涙を見せたのはその彼に振られたときだった。なにがなんだか分からなくて、信じられなくて、親友に電話をした。自分でも何をいっているか分からないほど取り乱したのは初めてだった。彼との別れ話のときも努めて冷静に、涙一つ見せずにいたのに、電話で彼女に「大丈夫?」と聞かれた瞬間、もうだめだった。

好きの気持ちを量るものはないのかもしれないけど、今まで生きてきて彼は一番好きになった人だった。そして彼のおかげでやっと自分が許せた。悔しいけどそれはまぎれもない事実。

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蒼

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